これまで、ブログなどでベグレリ入門記事を書いてきました。ただしこれは、ベグレリをはじめとしたスキルトイ・ジャグリングに触れたことがない人が読むことを想定して執筆しています。そのため、かなり易しめの内容になっており、書きたかったのに泣く泣く削った文言などもあります。
今回は、スキルトイ・ジャグリングなどに触れたことがある人や、「ベグレリやったことないけど上手になってみたいぜ!」という方を対象にして、効率よく楽しく上達するためのチュートリアルを執筆してみました。
ベグレリの入手
ベグレリを手に入れないことには何も始まりません。
ベグレリはとても単純な構造をしていますが、重さ、大きさ、重量バランスなど非常に奥が深い道具です。そのため、自作しようと思っても大抵上手くいきません。1
上達するための一番のコツは、ちゃんといい道具を使うことです。
予算に応じて以下のメニューがあります。
- paracord planet製パラコード+ビー玉で自作
- Amazonで購入
- aroundsquare製ベグレリを購入(←オススメ) 以下で解説していきます。
1. paracord planet製パラコード+ビー玉で自作
費用は1000円程度。安価でそれなりの使用感を得られる方法です。 100均などで売っているビー玉と、Amazonで購入できるparacord planet製の紐を使って自作します。
作り方は、まず100均でビー玉を、Amazonで「paracord planet パラコード 550」を購入します(例えばこんなの)。必ず550という規格(太さ4mm)を選んでください。色はお好みで。
材料が準備できたら、以下の動画に沿って、紐を編んでベグレリを作ります。
2. Amazonで購入
費用は1000~3000円。実は自分でこの方法を試したことはないのですが、一応ご紹介。
Amazonで「ベグレリ」と検索し、出てくる1000~3000円程度の金属製ベグレリを購入する方法です。後述の紐の長さ調整さえきちんと行えば普通に使えると思います。
3. aroundsquare製ベグレリを購入(←オススメ)
費用は4000円程度~(送料込み)。ベグレリビーズは無くさない限り一生使えるので、いいものを購入して長く楽しむのがいいと思います。
現在(私を含む)多くのベグレリプレイヤーに愛用されているのが、aroundsquareというメーカーのベグレリです。本社サイト(カナダ)から直接購入する方法と、日本代理店SummerSaltsオンラインショップで購入する方法があります。
本社サイトからの購入は、海外からの購入となるので手元に届くまでに時間(2~3週間)と送料(2000~3000円ほど)がかかります。一方日本代理店からの購入は、素早く購入できるものの品薄の時があります。
基本的にはまず日本代理店のHPを見て、いいものがなければ本社サイトから購入するのがいいと思います。
コスパがいいオススメは、Mini Hydra、Everyman Mini(Heavy Metal)などのモデルです。
紐の長さ調整
どのくらいの長さがいいのか、ということについては諸説ありますが、とりあえず「手を軽く広げたときの人差し指の先から小指の先」までの長さにしておくのがいいんじゃないかと思います。上達してきて長さが気になったらその都度変更すればいいです。

閑話休題 –SNSの話
真面目にベグレリの話をしすぎてちょっと疲れましたね。少し休憩がてらSNSの話を。
ベグレリのコミュニティーはInstagramでの交流が盛んです。世界大会もInstagram上で行われるくらい、ベグレリとInstagramは切っても切り離せない関係にあります。技のコツを教えてもらったり、他のプレイヤーから刺激を受けたり出来るので、Instagramの使用をオススメします。購入・自作したベグレリの写真や動画を、「ベグレリ始めました!」的な文言と共に、#ベグレリ #begleri をつけてポストしてみるといいかなと思います。
また、特定のお困りごとを解決したいときにはDiscordのベグレリサーバー(英語)がおすすめです。リンクはこちら。サーバーに入るときの挨拶といった面倒なものは一切なく、ROM専(見るだけのこと)もOK。こちらのサーバーは「begleri-help」というチャンネルがあり、ベグレリに関して困ったことを気軽に質問できます。質問も回答も英語にはなりますが、予め「I am Japanese and not good at English, so I use translation tools」(私は日本人で英語が苦手なので、翻訳ツールを使っています)と一言つけておけばみんな分かってくれますし、回答もGoogle翻訳・DeepLなどを使用すれば十分理解できます。
練習してみよう!
皆さんお待ちかね、練習のお時間です! オススメの練習方法をご紹介します。
musclebones氏のチュートリアル
まずは、musclebones氏がYouTubeで公開しているチュートリアル再生リストを、はじめから順に一つずつ練習していきましょう。リンクはこちら
彼のチュートリアルは、手本を見せるだけでなく丁寧に解説されており、基礎を身につけるのにぴったりです。また、収録されている技数もほどよく、一つ一つ出来るようになるスタンプラリーのような気持ちで楽しく練習することができます。(私は大体半年くらいかけてほぼすべての技ができるようになりました)
こちらの解説動画は全て英語での解説となっています。しかし、YouTubeの自動翻訳機能を使えば十分理解可能です。また、高校生レベルの英語力があれば何となく聞き取って意味を理解することもできます。これさえ知っておけば内容を大体理解できるという英語は以下の通り。
親指:thumb
人差し指:index finger
中指:middle finger
薬指:ring finger
小指:pinky finger
fakie(フェイキー):普通は手のひら側にビーズが来るが、手の甲側にビーズがある状態
なお、分からない用語が出てきたら、ベグレリ用語を詳しくまとめてくださっている記事があるので参照されたし。リンクはこちら
aroundsquareチュートリアル
上記musclebones氏チュートリアルの技が大体できるようになったら、aroundsquareがYouTubeで公開しているチュートリアル再生リストを使用して練習してみましょう2。リンクはこちら
このチュートリアルは主に復習&知らなかった技の練習に使うといいかと思います。musclebonesチュートリアルと同じ技が出てきたら復習と思って練習、知らない技が出てきたらその都度チャレンジしてみる感じですね。
練習の話
musclebonesチュートリアル・aroundsquareチュートリアルの技がすべてできるようになったら、基礎は完璧・中級者くらいの腕前になると思います。チュートリアル制覇はそれくらい難易度が高く時間もかかるものなので、急いで全てクリアしようとせず、のんびり気長に練習をするのがいいと思います。
チュートリアルで紹介されている技を一つ一つ練習するのも大事ですが、出来るようになった技を自由につなげて「フロー」を作ってみる練習も楽しいです。自分なりのフローができたら、それを手癖のように繰り返したり、より難しい技を入れられるよう工夫したりすることで、操作の安定性と創造性を磨くことが出来ます。
技を一つ一つ練習して出来る技を増やすと同時に、技を自分なりに繋げる練習もすることで、「ベグレリ力(りょく)」を高めることが出来ます!
また、SNSなどで他の人がやっていた技を真似してみる、という練習方法も楽しくオススメです。
もっとベグレリを楽しむために
ベグレリは一人で練習していても楽しいのですが、SNSを利用して他のプレイヤーと接するのも面白いです。例えば練習の進捗をInstagramに投稿してみたり、ハッシュタグ検索で見つけた他のベグレリ動画にコメントしたりしてみると、仲間が増えます。
ベグレリのコミュニティーは海外の方が多いからなのか、コメントやDMなどに寛容です。凄いと思った動画にはじゃんじゃんコメントしたり、気になったことがあったらDMしてみても大丈夫です。気軽にやってみましょう。
毎年夏と冬(8月頃と11月頃)に、Instagram上でオンライン世界大会が行われます。それが、SlingSlamとSingleGripOpenです。出場は、特定のハッシュタグをつけて20~30秒の動画を投稿するだけととっても簡単。エントリー費とかは一切かかりません。その上、出場するだけで抽選でプライズが当たるチャンスがあったり、出場者限定のaroundsquareで使える割引クーポンがあったりと、とっても太っ腹。抽選やクーポン目当てで世界中から様々なレベルのプレイヤーが参加するので、あなたが初心者でも全然恥ずかしくありません。良い交流の機会と思ってぜひ参加してみてください!
とはいえ、ベグレリを楽しむためには、自分が一番楽しい方法でベグレリするのがいいです。ここまで色々とオススメしてきましたが、自分が楽しいと思うやり方・遊び方でベグレリを楽しんでみてください。ベグレリに関する質問は(私でよければ)InstagramのDMでいつでも大歓迎です。
Enjoy begleri!!!
付録ーベグレリ情報源
ベグレリについてよく知ろうと思ったときに参考になる情報源をまとめている記事はこちら。
日本語でベグレリの情報について知りたい場合は、アリさんの『ベグレリ庵』というブログを見るのがオススメです。ベグレリに関するいろいろな情報がとても分かりやすく丁寧に書かれています。
世界レベルのベグレリってどんなの?と気になったときは、世界大会SlingSlamの過去入賞作品をブログでまとめていますので、こちらをご覧ください。
実際、「このくらい自作できるだろ!」ということでベグレリ(としては非常に使いにくいモノ)を自作して、それを使って遊んでみたところ、「難しい!」「つまらん!」「やめた!」となる人を何度も見てきています。一応こちらからはちゃんとした道具を使うといいよとお伝えはしますが、聞く耳を持たれないことも多々あります。そういうときは、多分その人はそれ以上ベグレリにハマることはないと判断してそれ以上何も言わないようにしています。 ↩︎
musclebonesチュートリアルを学んだ後でaroundsquareチュートリアルにトライすることを推奨している理由:aroundsquareチュートリアルはBike PlaneとWall Planeが混ざっていて、初心者は混乱しやすい。またクセの強い技も多いため、はじめはmusclebonesチュートリアルで基礎を身につけるのがいいと考えているから。また、musclebonesチュートリアルは目線動画を採用しているためプレイヤーが自分の手で再現しやすいというのもあり、初心者にやさしい。 ↩︎